ダイエットは足し算と引き算のバランス
ダイエットは足し算ではなく、引き算的思考で行っていくべきなのである。
皆さんには平等に1日24時間という時間が与えられているが、そこを26時間にしたりすることなどは無理な話なのである。今現在の生活で、それなりに24時間過ごしているわけだから、そこに何かをどんどん足し算していくとどうなるだろうか?と筆者は疑問を投げかける。
きっと、体が無理をしている状態になる。これでは、よほどそのダイエットが楽しいと思えないと難しいものである。実際楽しいどころか、体には負担をかけているだけということにもなりかねない。ランニングや水泳を行い、痩せる効果があるというサプリメントをたくさん飲む…これは足し算になる。ランニングや水泳を続けていて楽しいのであれば自分の生活に馴染むから、それはとても良いことである。しかし、ダイエットが目的で、いやいややってる運動は続かないである。その上、食事制限などを行っていると、当然余計に食べたくなるから、嫌なことと嫌なことを足してしまえばどうなるか?それでは続かないから、やめた時に大きく引いてしまったその負の波は大きくなって帰ってくるということであると筆者は今までの経験を踏まえて主張する。
効果的なダイエットを行う上で必要なのは、今の自分の生活から何をストレスなく引き算できるかであるという。
いきなり、すべてを一気にやめるのではなく、例えば、毎日アイスクリームを食べているなら、その回数を減らしてみたり、毎日飲みに行ってしまうのであれば、その回数を減らしたり、もしくは、飲む種類をビールや日本酒から焼酎やウイスキーに変えてみて、徐々に普通の生活になじませることが肝であるのである。
つまり、ストレスが過度にかからない程度に減らすべきものを減らして、バランスの良い食事をしながら、少しだけ運動をするのが長期的に見ても一番リバウンドがしづらい方法なのであると筆者は提案する。
今ある時間をどう賢く使うかということを考えれば、運動は時間や回数を増やすのではなく効率を重視するべきであるし、何よりこの本の主軸である、食生活を中心に考えるほうがよほど無駄もなく、安全で効果的なのであるという。
まず運動をたくさんしているのに全然痩せないという自覚がある人たちは、一度、勇気を持ってバッサリと運動をやめ、食生活を考え直してみるべきであると主張する。
運動をやめることで食べたい衝動が減るということも期待できるし、また、食の改善は自分の食欲さえも変化させる可能性があるという。
運動はどの程度すべき?
トレーニングは週に何回ぐらいした方がいいのであろうか?と疑問をお持ちの方もいるであろうが、これはあるトレーニングに関する研究で、週1、週2、週3とそれぞれ筋力トレーニングを行った人の効果度合を調べたところ、週1よりも週2のほうが倍くらいの効果を示したそうであるが、週2と週3はさほど大きく変わらなかったという結果が出ているという。
そんなこと言ったって、週2よりも週3の方が少しでも効果があるだろうし、週2よりも1.5倍はカロリーの消費もできるから、できれば週3で続けるのに越したことはないだろうと思われる方もいるだろう。しかし、そういった頑張りすぎてしまう考えこそが、リバウンドを誘発する危険性があるのである。
ジムに通っているとして、週2で3ヶ月であれば、通う回数で言えばたった24回。24回のトレーニングと毎日の食事に少し気をつけるだけで、あなたの体は大変化を遂げることが可能なのであるという。
焦って行う急激なボディメイクは、体も変化についていけないばかりか、心もついていけないのである。
体の変化は気がついたらこんな感じになっていた…というくらい、ゆっくり起こるものであるから、焦らずに3ヶ月ほどの期間を見て、ある程度計画的に続けていくことが必要だそうである。
運動の種類など、何が効果的で、何が効果的でないということを考えすぎないことも大事であるという。まずは週1~2回、体を動かす習慣をつけることから始めるべきであると筆者は提起する。
大事なので、何度も繰り返すが、
運動をメインではなく、あくまで食事をダイエットのメインに考えていれば、それでも十分、体に変化を与えることが可能なのである。
正直、ダイエットという目的なのであれば、フィットネスクラブにまで行って運動をすることもないし、イヤイヤ運動するのであれば、お金を払ってまでイヤイヤ行う必要などないというのが筆者の考えである。
でも、お金をかけずにダイエットなんて出来るのか?
単純にウォーキング。つまりは、「歩く」ことにはお金はかからないのである。
歩くことは無料でできるし、積極的に歩くことを3ヶ月続けるというだけで、かなり体は変化するという。
これも、毎日何時間もやる必要はない。毎日やるとすれば歩ける距離のワンメータータクシーをやめるとか、エスカレーターやエレベーターをやめて階段を使うという心がけだけでも構わないとアドバイスしてくれている。
この程度の軽い運動でも、体の調子は良くなるし、内臓の機能や体の代謝機能を向上させることは可能なのである。
ストレスでヤケ食い、ドカ食い
ストレスでヤケ食いやドカ食いをしてしまった経験は誰にでもあると思うが、そんなヤケ食いやドカ食いをやめるためには、ストレスをなくそうとする考え方は間違っているのである。なぜなら生きている限り、どんなストレスもなくならないかである。人は常に様々なストレスにさらされているから、それをゼロにすることは不可能なのであるあという。
ヤケ食いやドカ食いを防ぐには2つの習慣が必要である。
まずはお菓子や太りやすいものを買わない、近くに置かないという環境を整えることであるという。とにかく買い置きしてはいけないのは、スナック菓子に代表される、開けてすぐに食べられるタイプの加工食品である。これらは栄養が全くないだけでなく、コンビニなどですぐ手に入るということからも食行動的にも危険である。コンビニやスーパーに行った際、調理せずにすぐに食べられる食品には手を出さないことが大切である。
もう1つは、ストレス解消の矛先を食事やお酒などにせず、違う発散方法を作ってしまうことであるという。例えば、カラオケや映画鑑賞、友人に相談、アロマテラピー、マッサージなど、考えればいくらでもあると思う。
ダイエットと言うと、食べることを制限して耐えることと考えがちであるが、実は違うのである。とことん食にこだわり、食を楽しむことができれば、太ることなどないのであるという。
血糖値を上げたい、とにかくお腹をいっぱいに満たしたいという目的のまま食事をすると、低N/Cレートのいわゆるジャンクフードを選択しがちである。
しかし、そんなもので胃袋を満たしたり、血糖値を上げたりしても、結局は本当に体が欲しがってる栄養素が入ってきていないわけであるから、細胞が空腹と認識し、もっと食べたいというシグナルが止まらないのであるという。
そして、その細胞の声が聞こえない人は、さらにスカスカの栄養素の低い食べ物を食べ続けるという結果になるのである
食べるのが好きなのであれば、病気にならずに美味しいものを食べるために、そのペースと種類を考えて行動していくべきであると主張する。
大事なのは足し算的な思考ではなく、引き算的な考え方である。
新しいダイエット法やダイエットフードが出たからと言ってすぐに飛びつき、自分の生活に取り入れるのではなく、すでに自分の日常になじんでいる悪習慣を排除していった方が効率的なのである。
筆者はピラティスなどの運動の指導や、女性を中心にメンタルや食生活のアドバイスも含めたダイエット指導を行っているが、そこで実感するのが、これをしなかったから&これをやめたから、良い結果が出たというケースが非常に多い、と言う。
また、これまでご紹介したような太らない生活をしてるだけで、どんどん理想の体重に近づくだけでなく、みるみる健康になっていく。そして精神状態も安定していく方々が多いことも見過ごせない事実であると指導をしていて実感するそうである。
わたしもですね、この本を読んで、和食の良さを再確認しました。そこで普段の食事の中で、「マゴワヤサシイ」食品を少しずつ、取り入れている所である。
実感としては、寝起きが良くなったり、仕事中の集中力が高まったり、加工食品を控えるようになったことで、血糖値の乱降下が少なくなり、イライラすることが前ほどはなくなったような気がする。
もっと、この本でご紹介したような健康的な生活を自分の生活に落とし込んでいけるように日々、工夫を重ねていっている時期である。
このブログを読んで、実際、この本、読んでみたいなという方が増え、一人でも多くの方が、自分及び家族のために健康的な日々を送ることができたら幸いである。
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