どうも、WELLNESS INVESTMENT CLUBのtoshiです。
漫画「ドラゴン桜」において、桜木建二先生は言っている。
「幸せとは……金と健康だよ」
「毎月の収支が赤字にならない安定的な所得があること、怪我や病気をせず心身ともに健康であること、この2つが満たされていれば人はだいたい幸せを感じられる」
3分で世界の見え方が変わる。
「食」は健康への入り口であり、自分への投資である。
その食に対する認識が変わるだけで、自分をノーリスク・ハイリターンな安定、安心、超優良な投資先へと変貌を遂げることが可能なのである。
それでは、本日のthree minutes investmentはこちら。
津川友介医師の『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』である。
日々、何を食べるか、その小さな選択が、健康を実現するために最も重要なことの一つなのである。
本書を読めば、膨大な研究論文をもとに、科学的根拠に裏付けされた「新しい時代の食の常識」を学ぶことができるのである。
それを知り、実践するかしないかで、知らず知らずのうちに病気に近づいてしまうような選択を避け、30何十年後かに脳梗塞やがんになるリスクを大幅に減らすことができるのである。
筆者は、「今、あなたが信じてる健康情報は本当に正しい情報だろうか?」と提起する。
例えば、厚生労働省と農林水産省は共同で「食事バランスガイド」という健康的な食事の指標を発表しており、その中で、ご飯をお茶碗で1日3~5杯食べることが推奨されているという。
科学的根拠に基づいた判断をすると、白米は1日2杯~3杯ですでに糖尿病のリスクが上がり始める可能性があるにも関わらずである。
国が発表するガイドラインですら、こうして歪められてしまってる可能性を否定できないのである。
今、現在における科学的根拠に基づいた本当に健康に良い食品は、
①魚
②野菜と果物(フルーツジュース、じゃがいもは含まない)
③茶色い炭水化物(精製されていない炭水化物)※玄米、蕎麦、全粒粉のパンなど
④オリーブオイル
⑤ナッツ類
逆に、健康に悪いと考えられているのが、
①赤い肉(牛肉や豚肉のこと。鶏肉は含まない。ハムやソーセージなどの加工肉は特に体に悪い)
②白い炭水化物
③パターなどの飽和脂肪酸
④砂糖
世界には数多の食文化があるが、健康に良いという地位が最も確立してるのが、
「地中海食」
なのである。
そして、そんな地中海食の中心となるのが、魚、オリーブオイル、ナッツ類などの科学的根拠に基づいて健康に良いとされる食材たちなのである。
2013年に、世界で最も権威ある医学雑誌の一つである「ニューイングランドジャーナル」誌に地中海食の検証を目的としたあるランダム化比較試験の研究結果が掲載された。
その研究において、地中海食は脳卒中や心筋梗塞のリスクを減らすという結果が出ているのである。
加えて、他の研究においても、ガンや糖尿病といった疾患のリスクも減らす結果が出ているそうである。
しかし、それを聞いて、
「地中海食なんて馴染みがない」
「地中海食なんて、名前からいかにも凝ってそうな料理だ」
「日本にいて、地中海食なんて日常で再現なんてできないよ」
などと、お思いの方も多数いらっしゃるでしょう。
しかし、
筆者はこう提案する。
地中海食のレシピを買う必要も、インターネットで地中海食について検索する必要もない。
先に説明した科学的根拠に基づいた5つの健康に良い食品を普段の食事に取り入れ、逆に健康に悪い食品を避ければ、おのずと地中海食を食べているのと同様の健康効果が得られる。
科学的根拠に基づいて、魚は体にいいということは分かったけれども、一体どれくらい食べれば体に良いと言えるのだろうか?
どんな食材も体に良いと言っても、食べれば食べた分だけ健康に寄与するというわけではない。
2016年に欧州の権威ある栄養学の雑誌に12個の観察研究(合計67万人)のデータを統合したメタアナリシスの結果が掲載された。
それによると、1日60gの魚を食べていた人は、魚を全く食べない人と比較して、12%死亡率が低かったという。
1日60g程度が1つの目安であり、それ以上食べてもプラスアルファのメリットは少ないと考えられるという。
次に「白い炭水化物」の何が体に悪いの?ということであるが、
白い炭水化物は、身近なところで言うと、白米や小麦粉、それを使った白いパンなどであるが、つまりは、本来、外側を覆っている胚乳、胚芽、ぬかといったものを取り除いて、胚乳だけを残したものである。
その精製過程で、ビタミンや食物繊維などといった大事な栄養素が抜け落ちていってしまうのである。
そして、数多くの研究から、白い炭水化物は血糖値を上げ、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化による病気が起こるリスクを高める可能性があることが報告されているのである。
そういった時に
「食べ過ぎなければ大丈夫ですよね?」
と言った質問も定番としてあるが、
エビデンスによると摂取量が少なければ少ないほど糖尿病のリスクが低いことが報告されているそうである。
そこで筆者がおすすめしているのが、白米が「主食」であるというマインドセットを変えてみてはどうかということである。
つまりは、今まで当然だと考えて、疑うこともなかった、白米こそが我々、日本人にとって食事の中心に据えるべきものであるという価値観、先入観を一旦、ガラッと変えてみてはどうかということ。
例えば、玄米に置き換えるとか、お米の代わりに大皿一杯のサラダを主食にしてみる、むしろ、たまにはお米を抜いてみる日を作ってみるのもアリかもしれないですね。
白米でなくてはならないという価値観を変え、他にも主食たるもの、方法はたくさんあるのだという気づきが大事なのである。
2015年10月、世界保健機関(WHO)の専門組織、国際がん研究機関(IARC)が
「加工肉は発がん性があり、赤い肉はおそらく発がん性がある」
と発表したという。
ちなみにここでいう赤い肉とは、牛肉・豚肉・羊肉・馬肉などのことであり、鶏肉は含まれない。
他にも世界に目を向けると数多くの研究が実施されており、その結果から、がんだけではなく、脳卒中や心筋梗塞などの動脈硬化による死亡率も上昇することが明らかになっているという。
こうした研究を受け、日本の畜産業者らは、あらゆる手を使って、赤い肉や加工肉は健康に悪いものではない、という印象を与えるようなマーケティングをしたそうである。
そうしたマーケティングのなかで、しばしば目にするのが、日本人は世界でも比較的、摂取量が低いから、世界的な研究結果は、日本人には当てはらまないという論法である。
しかし、独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターの「部位別がん罹患数の推移」を見てみると、大腸がんが急激に増えているのが、明らかなのである。
そのため、現時点では、普段の食事では、できるだけ赤い肉や加工肉の量を減らして、代わりに魚や鶏肉を摂取することが推奨されているのである。
この本を読んで、科学的根拠のない健康情報がいかに多いかということに気づかされました。
今まで、正しいと思っていたことが、むしろ、害であったり、例えば、βカロテンやリコピンと銘打ったサプリメントはいかにも健康に良さそうであるが、実はガンのリスクや死亡率を上げるといった、メディアではあまり出てこない情報を本書ではエビデンスに基づいて知り得たのである。
また、テレビでは毎日のように甘いスイーツや肉汁ほとばしっていたり、揚げたてでジューシーそうなお肉を美味しそうに食べる番組がこれでもか流れているが、本書を読んだ後では、決して甘くないものが隠されていそうだと、疑う賢さを身につけられたのである。
こうしたものは、たまのお楽しみ程度にして、日々の食事では、本書で挙げられている科学的根拠に基づいた健康に良い食材をうまく取り入れ、逆に、悪い食材は避けていきたい所である。
このブログを読んで、少しでも興味が沸いた人は、是非、一読をおススメする。
きっと、人生が変わるはずである。
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