3分要約・月曜断食

Health

どうも、WELLNESS INVESTMENT CLUBのtoshiです。

人間は誰でも、体の中に百人の名医を持っている
食べ物で治せない病気は、医者でも治せない

ヒポクラテス

これは、紀元前400年頃に生き、医学の父と呼ばれるヒポクラテスの箴言である。

3分で世界の見え方が変わる。
現代は見えざる格差が着実に拡がっている時代であるという。
そして、その見えざる格差とは何ぞやと?

健康格差

である。
そして、「健康上流」に位置するためには、健康リテラシーを高め、日々の習慣に落とし込む必要があるのである。
そんな健康格差社会で生き抜く処方箋となる本をご紹介する。
それでは、本日のthree minutes investmentはこちら。

関口賢さんの『月曜断食』である。

この本で紹介しているのは、お金がかからない奇跡のダイエットである。
すなわち、タイトルにある通りの「断食」である。
月曜とはあるも、週のどこかで1日、食べない日を設けるという方法である。
断食は、ただ食べないでいればいいだけなので、思い立ったらすぐ実行できて、翌朝には効果を実感できるという。

断食とは、ただ体重を減らすというダイエット効果だけにあらず、今抱えてる不調を引き起こしている負のスパイラルを断ち切り、いいスパイラルへと方向転換させるために必要不可欠な体質改善の強力なスイッチの役割があるのである。

断食により、体質改善のスイッチが入ると、体は本来の働きを取り戻し、不必要な脂肪は削ぎ落とされ、様々な不調が改善されていくという。

本書で紹介されてるのは、1週間のうちに1日だけ食事をとらないという方法である。
それでいて週1日の月曜断食を3~4週間行うことで、3日間断食したのと同じように体質を根本から変えていくことが可能になるという。

月曜断食は、食べずに体を苦しめる方法ではなく、体への負担を極力減らして、最大限の効果を引き出していく究極の方法なのである。

1日3食を食べるのが当たり前となっている現代において、その常識を書き換えるのはとても困難である。
しかし、自然界の動物を見てみると、ライオンなどは本来、お腹が空いた時に狩りをするものであり、お腹が空いてないのに、習慣だからと無駄に狩りなどはしないものなのである。
お腹が空いていない時は、目の前を獲物となり得る動物が横切ろうと、一切、無関心である。

食べない=不食は、東洋医学において古くからある養生法であり、体を回復させる重要な知恵であるという。

月曜断食は月曜日の朝・昼・夜ご飯を食べずに、水だけで過ごすというシンプルな方法。

月曜日に断食をして、その週のパフォーマンスを上げ、平日は体にとってベストな食事を取り、週末は友人や家族と共に食事を楽しみ、月曜日にはまた、食べ過ぎた体をリセットする。

不食(断食)→良食→美食

このサイクルで1週間過ごしていけば、食べる楽しみを享受しながらも快適な体を維持していけるのである。

仕事の関係上、月曜に断食するのは難しい方は、状況に応じて自分に合った1日を設定して構わないという。
とにかく、週に1回、どこでもいいので、自分の生活に合わせて、この日と決めてしまうことが大切なのである。

断食の最大の目的は、酷使している胃腸を休め、本来の働きを取り戻すことにある。
人は体で使うエネルギーの約4割を消化活動に使っていると言われている。

断食で食べ物を断ち、胃腸の活動を一旦オフにして、胃腸が正常に働ける環境を取り戻し、修復・回復に多くのエネルギーを費やせる体質にシフトすることで、体調はどんどん上向いていくという。

また、近年、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)なるものが世間を賑わせているが、これは断食などにより体が空腹で飢餓状態に置かれた時に発動すると言われている遺伝子であり、その働きは、ミトコンドリアの修復や免疫細胞の調整、動脈硬化の予防などと老化の抑制に重要な役割を果たすのである。

断食はまさに強力なアンチエイジングにもなるのである。

断食の効用の一例をあげてみると、

・生活習慣病の予防・改善
・肩こり・冷え・むくみの改善
・婦人科系の症状の改善
・睡眠の質の改善
・美容に効果的
・メンタルの改善
・アレルギー症状の改善

このように挙げていったら、枚挙にいとまがないのである。

筆者は、東京・銀座に鍼灸治療院を開院しており、今までで延べ7万人を超える方々に鍼による治療と断食の指導を行ってきたという。
そんな筆者が、多くの方の変化をつぶさに見てきて、断食ほど効果が早く、その人の人生までをも変える力を持っているダイエット&体質改善は他にないと感じているという。

消化器系の不調は、万病のもとであり、ダイエットから精神の健康まで、胃腸の働きが鍵を握っているという。
そんな重要臓器を休ませる断食とは、「ただ食べないだけでいい」という、とてもシンプルな方法なのである。
何を食べようかと考えないで済むし、お金もかからないのはとても気楽である。
何を食べようかということと食べる準備や食べることに時間を取らないので、1日を有意義に使える。

しかし、慣れないうちは、空腹を覚えた時に食欲との戦いがある。
それは自然なことなのである。
しかし、その空腹を乗り越えた先に穏やかな時間が流れることを体感として実感できれば、その戦いすらもなくなり、空腹が心地よくなるという。
下手な食事制限よりも、断食の方が断然、楽なのである。

断食体験者の意見として多いのが、
「とにかく、1週目がつらい、きつかった」
しかし多くの方は、
「2週目、3週目あたりから食べる量も自然とコントロールできるようになり、食べ過ぎると体が重い。空腹のが気持ちいい」
という感覚を得られるようになってくるという。

そもそも、「断食ってきついんだろうな」っていうマインドセットが、初回の断食をより辛くさせてしまうのだという。
初回の断食日は空腹に対して払拭しきれないネガティブなイメージ、食べ物の執着心、色々な思いがあって、食べられないことばかりに意識が向いてしまいがちであり、それゆえに、実際に体が感じてる以上に心が辛く感じてしまう面があるという。

とにかく、一度トライしてみて、そのネガティブなマインドセットを取っ払ってしまうのが近道であるように感じる。

これから、実践編に移っていく。

まずは最初に体重と体脂肪率を測る。
月曜断食を始めたら、毎日、体重と体脂肪率をチェックする。
ベーシック編は期間としては4週間。
月曜断食の特徴は1週間を不食・良食・美食のサイクルで過ごすことにより、食べる楽しみを失うことなく、最小限のストレスで食べ方のコツ・コントロール術を難なく身につけることにあるという。

不食:月曜日は食べ物を断ち、基本は、水だけを飲んで過ごす
良食:火曜日~金曜日は体に必要な栄養素を選んで食べる。体が喜ぶ食事をとる。
美食:土曜・日曜日は好きなもの食べ、食べる楽しみを満喫し、心を満たす。

良食・美食期間に共通するのは、1食の分量はこぶし2つ分までとする。

断食においては、断食後に食べる食事を「回復食」と呼び、ここで摂る食事がとても大切なのである。
断食明けの食事は、消化時間が短く、空腹の状態を長くキープできるものを選ぶというのがポイントである。
間違っても、断食明けの火曜日の朝なんかに、断食の苦しみから開放されたと思って、ドカ食いなんてことはしてはいけない。
本書で紹介されている一例としては、
良食期間においては、朝食はヨーグルトと旬の果物(または、スムージーや発酵食品)を少量、摂るようにする。
そして、昼食は胃に長く滞在する炭水化物(主食)を抜き、おかずだけを食べる。
夕食は、野菜スープ、または、サラダなどの野菜料理にし、消化に早く、胃に負担をかけないような工夫をするといった具合である。
そして、美食期間は、朝・昼・夕ともに炭水化物を含め、好きなものをこぶし2つ分の量は守りながら、食べてOKとし、心を満たすのである。

ベーシックメニューを4週間こなした後は、維持型として、もう少しマイルドな食事メニューになる。
こちらは、本書を参照してもらいたい。

月曜断食をやってみると、食べ過ぎていた自分への気づきが得られるという。
食欲に振り回される悪循環を断ち切れると、体が本当に必要なものを必要な量だけ、美味しく食べられるようになるという。

その過程で、体にいい循環が出来上がり、ダイエットのみならず、健康な体質へとシフトチェンジできるのである。

わたしもですね、本書を読み終えたタイミングで、一度トライしてみようと思い立ち、昨日を断食日として、チャレンジを開始してみました。
もともと、仕事柄、忙しい日なんかは昼食べれないなんてことがあるので、すんなりと、日中は朝、昼と食べずに過ごすことが出来たのですが、鬼門は夜にありました。
家族みんなが食べている時に、自分だけがただ椅子に座り、目の前で食べている光景を固唾を飲んで見守っている時間が一番辛かったですね。
白湯を飲みながら、なんとか自分の食欲と戦い、空腹を心地よく感じようと言い聞かせました。
次の鬼門は家族が寝静まり、一人でリビングで映画を観ている時にやってきました。
もう一人の自分が耳元で囁くんですよ。それもしつこく、ネチネチと。

「棚の中や冷蔵庫になんかすぐにつまめるようなものないかな?」
「そういえば、棚の中にお菓子があったよね」
「誰も損しないし、もう食べちゃおうよ」

などなどと、もうとてもじゃないが、映画に没入なんて出来ないくらいの衝動にかられながら、また、白湯を飲み、自分の胃袋をだますのである。
起きているから、余計にしんどいんだと、映画を観るのを止め、おとなしく寝室に行き、布団に入って寝ることに決め、どうにかこうにか朝を迎えるのである。
起きた時には、久しく感じることのなかった、清々しく、心地の良い空腹感とともに、目覚めの良さを実感しました。
慎重を期するのが、断食後の朝食である。
本書にある通り、ヨーグルトに加えて、フルーツとしてみかんを半分程度を味わいながら慎重にゆっくり食べたのである。
これから、4週間かけて、本書に書いてあるメソッドをベースに毎日の食事を構成し、維持していこうかと思っている。

このブログを読んで、本書に興味が沸いた方は、是非、一読をおススメする。
本書との出会いが、人生を変えるきっかけになると思う。

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