どうも、WELLNESS INVESTMENT CLUBのTOSHIです。
漫画「ドラゴン桜」において、桜木建二先生は言っている。
「幸せとは……金と健康だよ」
「毎月の収支が赤字にならない安定的な所得があること、怪我や病気をせず心身ともに健康であること、この2つが満たされていれば、人はだいたい幸せを感じられる」
3分で世界の見え方が変わる。
「食」は健康への入り口であり、自分への投資である。
その食に対する認識が変わるだけで、自分をノーリスク・ハイリターンな安定、安心、超優良な投資先へと変貌を遂げることが可能なのである。
それでは、本日のthree minutes investmentはこちら。
牧田善二医師の『医者が教える食事術 最強の教科書』である。
今回は前回、伝えきれなかった部分をお伝えする後編となる。
前編においては、糖質が唯一の肥満の原因であり、そんな肥満のメカニズムとそれに伴って、ありとあらゆる病気が引き起こされることを説明したが、今回は肥満やあらゆる病気を防ぐための具体的なテクニックについてを主に要約していく。
テクニックのひとつ目は、「食べる順番」である。
「野菜→たんぱく質→糖質」と、糖質は最後が鉄則であると肝に命じるべきである。
まず、繊維質の豊富な野菜、続いて消化に時間のかかるたんぱく質、最後に糖質を食べることによって血糖値の上昇が緩やかに抑えられるという。
間違っても、空腹だからといって、いの一番にご飯をかきこむような行為はしないようにしよう。
一気に血糖値が上昇し、同じものを食べたとしても、肥満につながるのである。
次に「オリーブオイル」の賢い使い方である。
米、パンやパスタなどの糖質を食べると血糖値を大幅に上げるが、そこにオリーブオイルを加えることで、血糖値の上昇が緩やかになるという。
そのままスプーンに1杯飲んでもいいし、例えば、サラダや様々な料理の調味料としてオリーブオイルを積極的に使っていくのである。
しかし、品質が重要であり、エキストラバージンオリーブオイルと呼ばれるものを選択すべきである。
皆さんは、「運動」は食前と食後のどちらが効果的であるとお考えだろうか?
以前は「空腹時に運動することで脂肪が燃える」と言われていたが、空腹時に運動したら一層と空腹になってドカ食いしやすくなり、それが血糖値の急上昇を引き起こし、結果として太ることに繋がってしまう。
現在は、運動は食後すぐに行うのがいいとされている。
「腹七分目」を心がけながら、食後すぐに運動すれば、血糖値の上昇を抑えることが可能になるという。
それによって確実に肥満が防げるのである。
ウォーキングだけでなく、スクワット、ストレッチなど簡単な体操でも十分であるという。
「AGE」(終末糖化産物)という言葉は聞いたことがあるだろうか?
AGEとはたんぱく質や脂質がブドウ糖と結合することで劣化する、「糖化」と言われる反応の際に出来る物質のことである。
近年大きな注目を集めている物質であり、
「ありとあらゆる病気や老化現象の真犯人」
だということがわかってきているという。
「糖尿病の患者は健常者よりも血管が10年早く老いる」と言われているが、それは総じてAGEが高く、炎症を起こして血管壁を劣化させるからであるという。
血糖値が高くてAGEがつくられやすい状態はありとあらゆる病気を招くのである。
AGEは食品中にも含まれており、調理法によっても桁違いに変わってきてしまうのである。
揚げるとか焼くとかいった高温調理で大きく増える傾向にある。
同じ食材でも、一番いいのは生で食すことであり、次に蒸すとか茹でる、そして、焼く、揚げるといった順番でだんだんとAGEは増えていくのである。
そこで活用したい食材は「酢」である。
酢は血糖値の上昇を抑える作用があるのに加えて、食品中のAGEを下げてくれる効果もあるという。
例えば、魚や肉などを揚げた際は、かなりのAGE量になるが、そこに酢を使ってマリネすることによって、AGEの量が増えるのを緩和してくれるという。
是非とも、普段から食卓に常備しておき、調味料代わりにどんどん使いたい食材なのである。
ありとあらゆる病気だけではなく。シミやシワといった肌の老化もAGEの仕業なのである。
また、吹き出物やニキビといったものは、一見、脂質の過剰摂取と思われがちであるが、実は「糖質の過剰摂取」が原因なのである。
前編において、現代に生きるわたちたちと1万4000年前に生きた縄文人のDNAは対して違いがないとされている。
そのため、縄文人が食してこなかった現代に溢れる不自然に加工された数々のものは、体にとっては想定外のことなのである。
その筆頭が缶コーヒーや清涼飲料水などの砂糖を溶かした飲み物である。次いで、ケーキや菓子パンといった砂糖の塊である。
他には、腐敗を防いだり、見た目を良くする添加物の類である。
こういった添加物の多くは、WHOによって発がん性が指摘されているので注意が必要である。
そして、農薬も、本来であれば食べ物に付着しているはずがない化学物質なのである。
効率優先、企業論理優先でバンバンと使われているが、できる限り無農薬の野菜を食べていきたい。
どうしても無農薬のものが手に入らなければ、よく洗う。
流水につけておけば、農薬はかなり流れ出るという。
ただし、その分、ビタミンやミネラルは失われてしまう。
「菓子パンやポテトチップス」は悪魔の食べ物として、縁を切るべきである。
これらは、糖質過剰で軒並み血糖値の上昇を引き起こすだけではなく、AGEの量も甚大なのである。
食生活を注意するのと同じくらいに重要なのが、「徹底的な健康チェック」である。
早期発見・早期治療は健康の基本である。
そのためには、会社員だと年に1、2回程度行われている現行の健康診断だけでは不十分であると筆者はいう。
加えて、
①胃と腸は内視鏡で直接見てもらう
②胸部と腹部のCT検査を受ける
③脳のMRI検査を受ける
といったものを定期的に受けることが推奨されるという。
わたしたちは、自分の体について、「わかっている」と思っているかもしれない。
しかし、実はまったく「わかっていない」のである。
健康は当たり前で空気のようなものだと思いがちであるが、決してそんなことはないのである。
「わかっていない」ということに気づき、そこからスタートして、まずは食生活を変えていこうと筆者は言う。
最後におさらいとして3つのポイントを押さえてもらいたい。
1.現代社会には至る所に糖質過剰に陥る罠が仕掛けられているため、そうした罠から抜け出し、うまく糖質摂取量をコントロールし、血糖値の乱降下を防ぐ。血糖値コントロールこそ、「太る→老ける→病む」を避ける唯一の食事法である。
2.わたちたち人類が誕生したときにはなかった不自然な化学物質(精製された砂糖やそれを使った飲み物や菓子類、農薬、添加物、人工甘味料など)は避け、酸化や糖化から身を守り、本来備えられている免疫力を引き出す。
3.早期発見・早期治療につながる確実な検査を受ける
わたしは今まで会社の健康診断の時にしか、血糖値を気にすることはなかったのであるが、本書を読んで、一度、持続的に血糖値をモニタリングしてみようと思い、本書の中でも勧められている「FreeStyle リブレ」という持続血糖測定器の使用を開始した。
まだ、使用開始後3日ほどしか経過していないが、自分が普段何気なく口にしていたものがこんなにも血糖値スパイクを引き起こすのか、もしくは、高そうだなと思っていたものがそれほど反映されなかったりと、新鮮な発見の日々である。
しばらく使用を継続し、血糖値コントロールに役立てていきたい。
このブログを読んで、本書に興味が沸いた方は、是非一読をおススメする。
本書が必ずや人生の転換点を与えてくれるだろうことを保証する。
コメント