超要約「運動指導者が断言!ダイエットは運動1割、食事9割」

Health

運動すれば痩せると思っていませんか?

筆者は5年間フィットネスクラブに在籍し、運動指導者として、たくさんのクライアントを見てきたという。
しかし、そこで見たものは、長く在籍しているのに痩せないクラブの会員の方々、そして何より、そこで働いているのに痩せないスタッフたちであったのである。

その後、筆者はパーソナルトレーナーになり、多くのクライアントを持つことになったが、そこで多くのクライアントと接するうちに、その成果が出なかった人の傾向が見えてきたのである。

彼らは、「好きなものを食べながら痩せたい」、「食生活は変えたくない」、「分かってはいるがどうしても食べてしまう」という食習慣に問題がある人ばかりだったのである。

どうも、WELLNESS INVESTMENT CLUBのtoshiです。 

今回、ご紹介したいのは、森拓郎さんの「運動指導者が断言!ダイエットは運動1割、食事9割」である。

森拓郎さんは、ピラティス指導者、また、ボディワーカーとして、足元から顔までを美しくするために、運動だけに囚われない、様々な角度からのボディメイクを提案する運動指導者である。

筆者はこの本で断言している。

ダイエットを運動だけでなんとかしようとするのは、ハッキリ言って無謀であり、非効率である!と。

本当に誰でも結果を出せるダイエットは、脂肪燃焼を促進するサプリメントや激しい運動、厳しい食事制限をすることや、また、「簡単〇〇するだけ」とか「1日たった〇〇分だけ」というような謳い文句や「たった1ヶ月で10キロの減量!」という誇大広告で煽ってくる、とにかく簡単で成果が出そうなダイエット法に飛びつくことではなく、自分がなぜ今の体になってしまったのかを見つめ直し、その原因に対して適切にアプローチすることであるという。

つまりは、食に対する向き合い方の問題なのであると指摘している。

ダイエットしたい多くの人が、自分達の食生活の乱れに目をつむり、なんとか運動だけで痩せようと思ったり、簡単でシンプルな〇〇だけダイエット…といったものに惑わされたりしている。

食生活を変えずになんとか運動だけで痩せる

この考えがすでに食への問題を抱えていると言わざるを得ないのであると警笛を鳴らしている。

運動だけでは痩せられない!?

まわりで、なぜあの人はいつもあんなに運動をしているのに痩せていないの?という人を見たことはないだろうか?

食べすぎ 

痩せない原因は、まさにこれに尽きるという。
運動をしても瘦せられない人は、食べている分を運動量で超えることができていないという、至極、当然の結果からきているのである。

筆者はこの本で何度も断言しているが、あなたがもし太ってるなら、その原因は食生活であることがほとんどであるという。
それにもかかわらず、運動で何とかしようとしているのは、原因に対してのアプローチにはならない。むしろ、逃げているということに他ならないのである。

ここですごく重要なポイントをお伝えすると、 

運動というのは、大して消費カロリーを稼げていないにもかかわらず、それ以上に達成感を感じてしまうという大きな落とし穴があるという。

だから、自分にご褒美として食べ物や飲み物をあげたくなったり、これだけ頑張ったんだから、少しぐらい多く食べても大丈夫だろうということになってしまうのである。
また、運動強度が上がった分、食への欲求が増してしまう落とし穴もあるという。
運動によってカロリーを消費すると、体のメカニズム上、カロリー摂取に対する欲求が上がる。
運動しているという安心感や運動直後の達成感は、あなたが痩せるために抑えている食への欲求を余計に辛い状態へと追い込んでいるということである。
つまり、運動をメインに考えるダイエットは、強い精神力と短期的な結果を求めてる場合時を除き、長期的には向かない方法であるという。

そもそも、運動が好きとか、身体が動かすのがとにかく好きでたまらないという一部の人以外は、基本的には運動をすることがあまり好きではないという人のほうが多いのではないだろうか?

筆者も、実はフィットネス業界にいながら運動をすることがあまり好きではないという。
そういった運動嫌いな人間にとっては、フィットネスクラブで重りのついた筋トレマシンを動かして自分の体を痛めつけて追い込んだり、景色の変わらないベルトコンベアの上でハムスターのように走り続けたりという生産性の無さに楽しさのかけらも感じないことの方がむしろ正常なのではないだろうか?

私自身もその類の人間である。だから、この本のタイトルにある「ダイエットは運動1割、食事9割」に引かれ、必死になって運動しなくてもいいダイエットなんてあるんだろうかという面白半分の気持ちで読み進めてみた所、最新の栄養学に基づいた理論的な本の構成に感動を覚え、自分の食生活を改善していこうと強く背中を後押ししてくれる一冊となったのである。

私も含め、運動嫌いな人にとって、「今ダイエットをしている!」という意識を持っての運動は、実は多大なストレスなのである。
そもそも、痩せるために運動をするという人には、運動をこの先一生続けていきたいという気持ちはほとんどないのではないだろうか?

だから続かないのである。

ダイエット成功者は食事で痩せている!

ダイエットのために普段の生活リズムを崩してまで無理やり時間を作り、イヤイヤやる運動を組み込む。つまり、運動してる自分を非日常に置いてしまっているということが長続きしない理由であるという。

例えば、フィットネスクラブに入会すると、多くの人は仕事終わりか休みの日に利用する。滞在時間は、筋トレや有酸素運動、着替えやシャワーの時間を入れると、だいたい3時間程度。

3時間……かなり大きな時間ではないだろうか?
1日の8分の1が取られてしまうのである。

忙しい現代において、普段の生活の中で、体脂肪を効率的に燃やしていくための運動をする時間が十分にある人や、時間があったとしてもそれを楽しく続けられるという人はほとんどいないのではないだろうか?

そこで、忙しい現代を生きる私たちのソリューションである。

運動でどうにかするよりも、まずは何より食事でのカロリーの摂り方を考えた方が時間的にも体力的にも経済的にも余裕が出るということである。

体の痩せるメカニズムを考えると、食事のコントロール以上に効率的なダイエット法はない。そこに必要な分の運動を足すという考え方が適切なのであると筆者は主張する。

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