第2子妊娠を機に
第2子が産まれることをきっかけに育休を取得することに決めた。
第1子が産まれた時には、そもそも、男性が育休を取るという考えは正直な話、お恥ずかしい限りであるが、びた一文、考えることはなかった。
周囲の男性で育休を取っている人は唯の一人もいなかったからである。男性が育休を取れるということすら知らなかったのである。無知とは罪なことである。職場の庶務課の方や上司、ママさんである先輩や同僚すら育休を取ることを提案してくれることもなかったので、男性は取らないことが自然の流れであると疑うことがなかったである。
何をきっかけに、第2子が産まれることで育休を取ろうと決意したのかは今にして思えば忘れてしまったが、どこかで何かがきっかけで男性も少しずつではあるが、育休を取るという潮流になっていることを知り、本屋に足を運んだ際に思い出し、関連する書籍を覗いてみた次第である。
壁、壁、壁
実際に本屋でパラパラと制度に関することや実情の把握に努めてみたものの、小難しいことが書いてあったり、デメリットばかりが脳裏をかすめ、一旦はやっぱり普通に働いていたほうが楽なんじゃないかと育休を取得することに二の足を踏み、本屋を後にするのであった。しばらくは育休のことなど忘れて、いつも通りの通常の生活を送っていたが、頭の片隅では、常に男性が育休を取ることについて考えていた。もやもやしたままでは気持ち悪く、元来の性格である、「とりあえず、やってみっか」という楽観的というか、バカというか、よく言えば思い切りがいい精神でよくわからないまま、とりあえず勢いで取得することになって、今こうしてブログを書こうと思い至り、ブログを開設し、第一発目を書き始めているのが朝の5時である。今、現在、育休を取得して1週間目である。勢い余って、育休を取ってみたものの、周りには実際問題、育休を取った知人や先輩方は1人もいなかったので、誰も相談することなく、今日に至るのである。まさに手探りの中でのスタートである。スタートというか、すでに始まっているが…。
取るだけ育休?
ワンピースのルフィばりに「俺は男性育休を取る」と居丈高に公言したものの、正直、周囲の反応はというと、お世辞にもウェルカムとはいえないものであった。まだまだ理解をされていないのが現状であるなと身をもってひしひとと感じていた。
職場の上司に関しては、制度中、取得を希望してきた従業員に対しては拒否をすることはできない手前、渋々ながら、取得には応じてくれたものの、事あるごとに、育休を取ることを踏みとどまるか、もしくはすぐに戻ってくることを提案してくる始末である。ちくちくと、「育休取って何するの?」、「奥さんはどういう反応してるの?」、「自分だったら、3日間で嫌になるな」とネガティブ全開の反応である。同僚も、「育休取って、何するの?」と聞いてくる始末である。真顔で、「育児するに決まってるでしょ」と答えてみるものの、鳩が豆鉄砲を食らった顔かのごとくである。目の前で理解できない外国語が話されているかのような反応である。周囲では男性が育休を取るという事は形だけのものだったり、妻のお荷物になるだけ、負担が増えるだけ、取るだけ育休という言葉があるくらいなので、とかくマイナスイメージがつきまとう。公言してから着実に職場の同僚の人達にも自然、育休を取るということが広まり、事あるごとに、質問されるが、返ってくる反応はほぼほぼ微妙なものである。育児経験がある女性の先輩や育休から復帰したばかりの人よりも、むしろ後輩、それも入社1年とか3年目の若手のほうが柔軟というか、まだ身を持って経験していないから実感として沸いてないだけだからか、発想が常識に凝り固まってないからかは定かではないが、反応としては、「すごいですね」、「奥さん、喜びますね」、「私の知り合いの旦那も最近、3か月くらい取った人がいます」など、さも当然かのごとくで良好であった。
男性が育休を取得するという事に対して、自分の周囲の反応の総体としては、直接的な言葉では言われなかったものの、言葉の行間くらいは読めるリテラシーをなんとかこうにか発揮してみれば、男性が育休を取った所で対したことはできない、むしろ遊びたいからでしょ、育休を取ったら、むしろ奥さんの邪魔でしかないよ、こんな慢性的な人出不足のなかでよく取れるなー、っといった、まぁ上げればきりがない、つまりは表面的には笑顔で送り出してはくれたものの、現状、男性が育休を取るという事に対する周囲の反応はネガティブなものにつきるとうことである。
チェンジメーカーになる
事後処理みたいな形になり、今更になってしまうが、育休の制度について、改めて知っていこうかと思っている。制度について、自分で整理していくことに加えて、今後、同じように育休を取ろうとする人がしっかりと心の準備が出来るようにこの場を借りて、共有していきたいと思っている。今後、増えていくであろう、増えていくことを切に願っている、むしろ「取らないの?マジで?」と非国民みたいな目線を向けられるくらいに男性が育休を取ることが当たり前すぎる世の中になっていくことを希望する。
男性が育休を取るということがネガティブなものではなく、メリット溢れるものになっていけるようにしていきたい。まだまだ、周りにそういった境遇の人がいないことが多いと思うので、自分がこれから率先して育児に参画していくことで、妻や職場の上司や同僚、後輩、または自分と妻の両親、友人、そしてこれから自分も取ろうかなと思っている方々、そもそも全く関係がない方々にも男性が育休を取るということに対してポジティブなイメージを少しでも植え付けていけたらと考えている。
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