健康リテラシー
今日もご覧いただき、ありがとうございます。
wellness investment clubのtoshiです。
私は常々、健康とは、この社会で生きる上においてはひとつの「武器」だと考えている。
しかも、かなり上位の部類に入る武器だと。
健康とは、ただ黙って口をくわえていても、向こうからやってくる訳ではなく、自らが主体性と積極的な姿勢でもって手に入れるものだと考えている。
さもないと、年齢を重ねていくにつれて、その後ろ姿も見えないほどに距離を離され、気づいた時には、〝不可逆的な病い〟に倒れてしまうなんてことにもなりかねないのである。
このブログでは、主に人生100年時代と呼ばれる現代において、自分のカラダを守っていくためのリテラシーを高めるということを皆さんと共有していきたいと思っている。
そのために、ダイエットとか、健康、運動、料理、あとはミニマリズムに興味があるので、そういった事に関する話が全般的になってくると思う。
ここで話している事を皆さんに強要する気はさらさらとないということは断っておきたい。
アドラー心理学がいうところの〝課題の分離〟であり、それに沿っていくと、自分の課題(悩み)と他者の課題(悩み)は分けて考えるべきであり、他者の課題は基本的には、私ではコントロールできるものではないので、介入せずに静観の姿勢をとることが大事だと考えている。
ただただ、ここで話している事が読む人にとっての何かのアンカーになってくれたら、そこでシナジーが生まれるのではないかと思うし、それは自分にとっても、とてつもなく喜ばしいことなのである。
ということで、今回は、ダイエットと習慣について考えていきたいんだよね。
そもそも、習慣って何?
書籍『習慣が10割』(吉井雅之/すばる舎)によると、
習慣とは、ある物事を継続して行うことであり、つまりは、「自分では意識せず何気なくやってしまうこと」であると言っている。
今日は歯磨きをしなくてはと意識しなくても、気づいたら歯を磨いている。
この状態が習慣なのである。
そして、ダイエットと習慣の関連性についてということなんだが、ちなみに昨日や一昨日に間食をした覚えはあるだろうか?
それはどんなものを食べただろうか?
どれくらい食べたかな?
そして、いつ頃に食べたのかな?
はっきりと思いだせない場合は、それは意識せずに何気なく食べているということであり、
「なんで、それほど食べてないのに思ったように体重が減らないんだろう?」
という、よく耳にするセリフのひとつの答えとして、それはまさしく、習慣が所以なのである。
意識に登らない程度にちょこちょこと間食してしまっている。
これが減らない体重の原因の1つってことが往々にしてあるのである。
何気なくやっている行為がプラスに働くならいいが、こと間食という行為は出来れば、ないに越したことはない習慣なのである。
そして、もしその間食の習慣が、カカオの含有量が70%以上とかのハイカカオチョコレートやミックスナッツ、プレーンのヨーグルト、するめいかとかだったら、まだかろうじてセーフだとしても、砂糖がふんだんに使われているケーキとか、アイスクリームとか、お菓子などであれば、尚のこと、見直していきたい習慣なのである。
マイルドドラッグとは…
アンチエイジングの専門家である、白澤卓二医師は、書籍『「砂糖」をやめれば10歳若返る!』(白澤卓二/ベスト新書)で、「マイルドドラッグ」という言葉で、ジャンクフードについて述べている。
コカイン、ヘロイン、覚醒剤、LSDなどといったものが、通常「ハードドラッグ」と呼ばれ、マリファナやニコチン、アルコールなどは、「ソフトドラッグ」と呼ばれている。
そして、砂糖や白米、化学調味料、牛丼、かつ丼、ハンバーガーといったファストフードやコンビニの加工食品、お菓子などといったものは、「マイルドドラッグ」に当てはまるというのである。
こういったマイルドドラッグは、ハード・ソフトドラッグと同様に脳の報酬系を刺激し、「中毒」にさせる力があるという。
私も大いに身に覚えがある。
ポテトチップスをほんの数枚食べるだけで留めるつもりが、開けたが最後、全部たいらげるまで、その手を止めることができなかったのである。
チョコレートもほんの2、3切れのつもりが、気づいたら、ひと箱、完食してしまったということは数えたらきりがない。
食後にアイスクリームを数日食べようものなら、食べないと気がすまなくなってしまうのは、皆さん感じたことがある渇望感であると思う。
加工食品やお菓子などは〝別腹〟という言葉が示すように、はじめの一口が引き金となり、満腹感が得られずにもっともっととなりやすい。
ブロッコリーがおやつ、大の好物で、食べ始めたら箸が止まらないなんて人は見たことがないのは、ブロッコリーには脳の報酬系を刺激されないから。
要は、「至福点」をつかれるか否かの話。
たちが悪いのは、ハード・ソフトドラッグは使用すると、社会的な制裁を受けるものの、マイルドドラッグはいくら食べたり、飲んだりしようがお咎めなし、むしろ、これを販売しているメーカーからしたら、中毒になるのを狙っているとしか思えないのである。
前述の書籍『「砂糖」をやめれば10歳若返る!』(白澤卓二/ベスト新書)でもこう話されている。
「そうしたことを考えたとき、マイルドドラックがこれだけ蔓延しているのは、もしかしたら企業が乳幼児の頃にどれくらいの砂糖をとらせておけば一生ものの中毒になる、塩はこの程度、油だったらこれくらい、と中毒性を招く一定の量を含む商品を開発して、それをティーンエイジャーにすすめているのではないか。そんなビジネスモデルによって、戦略を立てているのではないか、という疑いすら覚えてしまいます 。
それは、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに行って、並んでいる商品の棚を見て、そのほとんどをマイルドドラッグ中毒患者の欲しいものが占めていると気がついたときに強く感じました。」
マイルドドラッグを習慣の力で跳ね返そう
ここで、本日のお題である、「ダイエットと習慣」の帰結といきたい。
はじめのほうでも、引用したが、『習慣が10割』(著者:吉井雅之)によると、「回避反応と接近反応が入れ替われば、続けたい習慣は続き、やめたい習慣はやめられる」という。
つまり、言葉の意味を変えれば、脳は意外と単純で素直にだまされてくれるというのである。
この習慣のメソッドを借りるならば、
もし、今日の昼食後にいつも通りの習慣で、コンビニでお決まりのアイスクリームやらチョコレートが買いたくなったら、こういう言葉を発してみよう。
「今から私はアイスクリームを食べる」ではなく、「今から私は中毒性のあるマイルドドラッグを食べる」と。
この入れ替えによって、脳が「快」から「不快」へと感じるようになり、悪しき習慣をやめることが出来る可能性が高まるのである。
はじめは、食べたい自分に屈して、通常通りに食べてしまうかもしれないが、事あるごとに繰り返しこのスキームを使うことによって、脳は徐々にだまされてくれる。
そしたら、しめたものである。
回路が出来上がり、砂糖が多量に入っているアイスクリームやチョコレート、コンビニの加工食品やお菓子を手に取った際に、「快」よりも「不快」の感情が勝り、そっと棚に戻すことが多くなり、ゆくゆくは見向きもしなくなると思う。
私も疲れている時や、夕方や夜遅くまで起きてしまった時とかは、脳がすでに決断疲れを起こしている時でもあり、ついつい間食をしたくなり、それに抗うのは至難の業である。
しかし、この習慣を取り入れるようになってからは、以前ほどは意識せずに甘いものに手が伸びることがなくなり、まだ完全にゼロとはいかないまでも、食べようと思うと、中毒患者が辿る末路が頭を去来し、不快の感情が快の感情よりも勝るとともに、食べたい衝動を俯瞰してやり過ごす回数が断然増えたことを実感しているのである。
皆さんも是非、この習慣を取り入れてみることをおススメする。
これだけでも、ダイエットに貢献することは必中である。
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